人生を変えるために必要なこと

心理

みなさんこんにちは
キャリアコンサルタント+心理セラピストの齋藤たかしです。

「人生変えたい!」
そう思っている人はきっと少なくないはず。
でもなぜ「人生変わった」「人生変えることができた」という人は多くないのでしょうか。

どんなに自己啓発本を読んでも、いろんなメソッドを試しても、高額のセミナーや、カウンセリングに通っても、よく当たるという占いをしてもらっても、アファメーションとやらをしてみても
なぜ変わらないのでしょうか。
今回はこのなかなか変えることができない理由とそのメカニズム、そして人生を変えるために必要なことをお伝えします。

人生を変えられない理由

なぜ世の中の多くの人が人生変えたい!と思いながらも変えられずにいるのか?
それはあなたが、自分で決めた、自分で書き上げた、“人生の脚本”の通りに生きているからです。
これを「人生脚本」(ライフスクリプト)といいます。

そんなものを書いた覚えはないかもしれません。
前世とか生まれる前のものとかスピリチュアルの類の話でもありません。

これは、精神科医のエリック・バーンという人が提唱した「心理的プログラム」のことです。
あなたが望まなくとも、自分で無意識に書き上げたこの脚本を書き換えない限りこれからもずっと、変わらない人生を歩んでいくことになります。

☑どんなに努力や準備をしてもいつも一歩手前で失敗したり
☑付き合う人がいつもダメ男だったり
☑人からどう思われるか、人からの評価がいつも気になっていたり
☑職場の人間関係が原因で転職を繰り返したり
☑やりたいことがわからなかったり
☑人前で意見を言うのが苦手だったり
☑信頼した人に裏切られたり
☑人に頼みごとができなくていつも一人で抱え込んだり
などなど…

これからもずっと同じことが繰り返されていくでしょう。

人生脚本とは、あなたの無意識の物事の捉え方、起きた現象への感じ方、考え方、それに対する反応(行動)です。
これらを変えない限り無意識に人生脚本に沿った人生を歩んでいくでしょう。

人生を変えるにはまず、この人生脚本を書き換えていく必要があります。
人生脚本を書き換えることであなたの人生は少しずつ変化をし始めます。
「なんだ少しか」と思った方もいるかもしれません。でもこの「少し」が人生を激変させていくのです。
気が付くと、「なんか変わったよね」なんて人から言われていたりするのです。

人生脚本はどのようにして書かれるのか

では、この書いて欲しくもない人生脚本はどのようにして書かれるのでしょうか?
脚本なので「書かれる」という表現をしましたが、実際は「作られる」と言った方が正確かもしれません。

この人生脚本は大半が無意識の「思い込み」や「固定観念」、「信条」といったもので作られています。
そしてこれらの「無意識の思い込み」や「固定観念」のことをビリーフ(belief)と呼びます。
このビリーフは主に7歳くらいまでの幼少期に作られると言われています。

特に一番影響を受けやすいのが家庭環境。その成育歴の中で主に親によって植え付けられ(刷り込まれ)ていきます。
別の言い方をすると家族の中で「生き延びるため」「愛されるため」に身に付けた「生き方のルール」と言ってよいかもしれません。
ビリーフに従って生きることで「苦痛」を避けて(禁止令)「愛や幸福」を得られると思い込んでしまう(利得)のです。

いまいちピンとこないと思うので、具体的な場面を挙げてみます。
兄弟の中で長男長女の人が、下の兄弟のために「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言われ何かを我慢しなければならないとき、そして我慢したときに親に褒められるとします。これが日常的に続いていくと、「我慢すれば親に褒められる、愛される」と認識し、ビリーフとして取り込んでいきます。
つまり、欲しがることを禁止し、そうすることで褒められる、愛されるという利得を得られると思い込んでいくのです。
これは大人になっても無意識に、深層心理の中で残り続けます。

こうして大人になった人は自分の欲求を後回しにし他人を優先するようになります。
☑欲しいものを欲しいと言えなかったり
☑自分の欲しいものがわからなかったり
☑人に頼みごとができなかったり
☑やりたいことがわからなかったり
します。

別のパターンでは
我慢することで好かれると思い込んでいるので、つねにいい子、いい人であろうとします。こういった人は
☑人からどう思われるか、人からの評価が気になったり
☑人に甘えられなかったり
☑わがままを言えなかったり
☑頼みごとを断れなかったり
☑職場で甘えている人を見るとイライラしたり
します。

同じ経験をしてもそれぞれ持って生まれた気質や環境も違うので各人各様でビリーフの身に付け方は異なります。ですので、今回挙げたのはほんの一例です。

このビリーフは子どもの頃に着ていた服を大人になっても身に付けているようなものなので、どこかで生きづらさを感じています。生きづらさを感じるだけまだましかもしれません。生きづらさを感じないまま(感じているのに気づかないまま)、環境を変えようと抗ったり、他人を攻撃したり、一生懸命セミナーに通って対人スキルを磨こうとしたり、努力で何とかしようと悩み続けて苦しんでいる人も多いかもしれません。

しかし、いくら小手先の努力をしようともビリーフがある限り現実が変わることはありません。むしろそのビリーフを無意識に強化していきます。

ビリーフについて

このビリーフには「禁止型」と「命令型」のビリーフがあります。(「禁止令」という言い方もされていたりします。)
「禁止型」について簡単に触れると、先の例でいうと「わがままが言えない」→「わがままを言ってはいけない」と自分に禁止しているともいえるからです。

さて、そのようなわけで、ビリーフにより書き上げられた人生脚本。
人生を変えるためにはこの人生脚本、つまりビリーフを書き換えていく必要があるということです。

そしてこのビリーフはなんと24個!!に分けられます。

24のビリーフについては今後その種類を詳しく紹介していく予定です。
そしてビリーフを書き換えるために自分でできるワークもどこかで紹介していく予定です。

LIFE FORCEではこの人生脚本を書き換えるセッションも提供しています。
一人では難しいと思ったら、ぜひセッションもご検討ください。

あなたが理想の人生を生きられますように。